市長提出の11議案否決 公共施設の使用料値上げなど 埼玉・幸手市議会
埼玉県の幸手市議会は12月定例会最終日の20日、市長提出された11議案を否決した。このうち10議案は体育館や公民館、公園などの公共施設使用料の値上げに関する条例の一部改正案で、いずれも賛成は0だった。 イトーヨーカ堂、初の販売“幸手産コシヒカリ”いかが ヨークマートモラージュ菖蒲店など系列4店で取り扱い
市議会事務局によると、市は9月に使用料の値上げ方針を議会に報告し、12月定例会で議決を得て、来年4月の条例施行を目指していた。しかし、議会から「説明不足で市民に周知できていない」「値上げの進め方が早急すぎる」などと指摘され、賛意を得られなかった。 今後の対応は未定だが、議会から全面的に反対されたことで早急に議案を再提案するのは難しく、来年度からの値上げは事実上、不可能になるとみられる。 市は12月定例会に人事案件を含む32議案を提案。否決された残り1議案は市の組織改編に関する内容で、「大幅に変えるが、どういう効果が得られるのか不明」などの理由から賛成少数となった。 木村純夫市長は「結果について真摯(しんし)に重く受け止める。今後、議案提出の過程において改善すべきところは改善し、これまで以上にしっかりとした準備と丁寧な説明を心がけ、議員の皆さまに理解と納得をいただき、可決いただけるよう努力する」とコメントした。