⚽清水エスパルス 決定力不足解消へ、復帰のFWカルリーニョスに期待
直近のJ2リーグ5試合で2勝3敗と苦しんでいる清水。前節愛媛戦は見せ場なく0―3で完敗したが、唯一ともいえる好材料がFWカルリーニョス(29)の復帰。5試合3得点と決定力不足が課題に挙がる中、「もっとアグレッシブさを出して強く戦えれば結果は付いてくる」とチームを信頼し、次節に向けて練習に励んでいる。 コンディション不良から3試合ぶりの復帰となった愛媛戦は後半開始から45分間プレー。積極的なドリブルやスルーパスでチャンスを生み出したが得点には結びつかず、「もっと選手の距離感を近くすればコンビネーションが良くなる」と修正点を指摘する。 今季ここまで17試合で1得点。昨季の36試合15得点と比較すると数字の面では物足りなさを感じるが、第5節千葉戦では鋭い出足で前から圧力をかけてきた相手にてこずる展開で先制点を獲得。第12節岡山戦では自身がPKを失敗した直後にFW北川の決勝点をアシストするなど苦しい場面で結果を残している。 今週の練習は得点を強く意識させるメニューが中心になった。「点を取らないと勝ち点3は手に入らない。精度にこだわれ」と秋葉監督がハッパを掛ける中、カルリーニョスは豪快なヘディングや強烈なミドルシュートをゴールに沈め、復調ぶりをアピールした。 次節はアウェー秋田戦。状況に応じてカルリーニョスはさまざまなポジションでの起用が考えられる。「この状況を打開しないといけない」。戻ってきた背番号10が闘志を燃やす。
静岡新聞社