「国のために走っている」“2戦連続120分”をタフに戦ったソン・フンミン。比類なき不屈の魂「大変だと言うのは最大の言い訳」【アジア杯】
PKを譲ったのは、なぜ?
韓国代表の絶対エース、ソン・フンミンがオーストラリア代表との激闘を振り返った。韓国メディア『エクスポーツニュース』が報じている。 【動画】ソン・フンミン、ド迫力突破でPK獲得&超絶FK弾! 韓国はカタールで開催されているアジアカップの準々決勝でオーストラリアと対戦。42分に先制を許すも、90+6分にファン・ヒチャンのPKで追いつくと、延長前半の104分、ソン・フンミンが鮮やかなFKを決めて逆転。2-1で勝利し、4強進出を果たした。 勝利の立役者は、間違いなくソン・フンミンだ。迫力ある突破で同点弾につながるPKを獲得したのも、この男だ。31歳のストライカーは、「試合のパフォーマンスには満足できないが、結果を出したことが重要」と噛みしめる。 自ら奪ったPKでキッカーを務めなかったのは、なぜか。 「体力的にきつかったし、ファン・ヒチャンは自信があり、蹴りたいと言った。誰がゴールを決めるかよりも、得点することが大事。彼が成功させて、チームに貢献できたことが嬉しいよ」 タフに戦い抜いた。ラウンド16のサウジアラビア戦は、PK戦の末に勝利を掴んだ。その試合でもソン・フンミンはフルタイム出場。PKもきっちり決めている。そして、オーストラリア戦も最後までピッチに立ち続けた。 2試合連続で120分をプレー。サウジ戦から中2日のオーストラリア戦で、延長後半に入っても馬力あるドリブルでカウンターを繰り出す。その原動力とは? 「これまで延長戦を2回連続でプレーしたことはなかったと思う。でも、思った以上に大変ではなく、この状況を精神力で乗り越えるのが、このトーナメントの醍醐味だ。それに、国のために走っているのに、大変だと言うのは最大の言い訳だと思う。 準決勝に進んだ4チームのうち、トロフィーを持って帰れるのは1チームだけ。どんな言い訳も、どんな苦労も、どんな痛みも関係なく、ただ1つの目標に向かって走るだけだ」 韓国は現地6日に行なわれる準決勝でヨルダンと対戦する。ファイナル進出を懸けた一戦でも、背番号7は不屈の魂で駆け抜けるはずだ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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