車検の時に自分で換えようと思っていた車の「ワイパー」を取り換えられていました。支払いは必要ですか?
車検は車が安全に走れるかどうかを確認する大切な検査であり、受けなければ公道を走行できません。 そのため、車を所有している場合定期的に車検を受ける必要がありますが、なかには車検を受けたあとに取り換える予定のなかった部品が交換されていて、費用を請求された経験がある人もいるのではないでしょうか。 今回は車検でワイパーを取り換えられていた場合の支払いや今後の対処法を解説します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
車検で取り換えられた部品の支払いは必要?
結論からいうと、車検でワイパーなどを取り換えられていた場合、支払いが必要かどうかは状況によると考えられます。車検時に部品交換が必要な場合、整備担当者から交換を提案され、見積もりを出されることが一般的です。 不要な交換であれば断ることもできますが、交換・修理をしなければ車検に通らない部品であったり、明らかに交換・修理したほうがいい部品であったりする場合などは断ることができないケースもあります。 今回の事例では「取り換える予定のなかったワイパーを取り換えられていた」ということですが、もしも断りなくワイパーを取り換えられていたのであれば、一度整備担当者に状況を確認してみることをおすすめします。 ◆車検時に部品交換を提案されるのはなぜ? 前述のとおり、車検で部品交換を提案されるのは、「必要があると判断されたため」です。車検は車が公道を安全に走れるだけの保安基準を満たしているかを検査するために行います。そのため、整備担当者が保安基準と照らし合わせ「必要がある」と判断した場合には、部品の交換を提案されることがあるでしょう。 なお、今回の事例の場合、ワイパーゴムは紫外線や凍結で劣化しやすいパーツです。ゴムが裂けると機能しなくなるため視界が悪くなり、事故につながる可能性もあります。 ◆費用を抑えたい場合は車検前に自分で交換がおすすめ 車の部品交換の費用を安く抑えたい場合には、自分で交換してから車検に出すことをおすすめします。例えばワイパーのゴムが劣化していたのであれば、車検前に自分で交換しましょう。 そして、車検時に整備工場に対し「ワイパーのゴムは換えたので交換しなくても大丈夫です」と伝えておくと、今回のようなトラブルを防げるかもしれません。 また、車検時にはワイパーと共にウォッシャー液の噴射状態についても点検されます。ウォッシャー液はフロントガラスの汚れを除去し視野を確保するために必要で、ウォッシャー液が空の状態では車検に通らない可能性があります。 ウォッシャー液の補充方法も比較的簡単であるため、車検前に残量を確認し、必要に応じて補充をしておくと安心です。車検に出す前に気になることや留意してほしいことなどがある場合は、事前に整備担当者に伝えてから車検に出しましょう。
車検前に車を確認してから整備に出そう
車検は車を安全に走らせるために欠かせない点検整備です。車検を受けるとまとまったお金が出て行くため、できる限り予算を抑えたいと思ったり、不要なメンテナンスがあれば避けたいと考えたりすることもあるでしょう。 自分で部品の交換をできるのであれば、先に交換したうえで、車検前に整備工場へ車の状態を伝えましょう。そのときに、交換してほしくない部品についても説明すると、今回のような部品交換に関するトラブルを防止できるかもしれません。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部