ボクシング 全道高校選手権 札幌工・南龍聖がライトウエルター級制覇 選抜は判定で惜敗し準優勝…「今までの戦い方ではダメ」
◇ボクシング 全道高校選手権 (7日、北ガスアリーナ札幌46) 男子8階級で決勝が行われた。ライトウエルター級では、3月の全国高校選抜(岡山)で準優勝した札幌工・南龍聖(2年)が5―0で判定勝ち。ミドル級では、北海学園札幌・松本フランク(3年)が今大会初出場初優勝を果たした。 最終第3ラウンド終盤。札幌工・南が繰り出した強烈な右ストレートが相手の顔面を捉えた。「1ラウンド目とかはムキになりすぎて上手くはまらなかった。あのパンチを最初から出せればもっと楽にいけたのかな」。反省を口にしながらも、ノーモーションから快心の一撃でこの試合初めてのダウンを奪い、全国切符を手にした。 大会前にはアクシデントに見舞われていた。5月初旬、日大で行った北海道選抜の合宿中に鼻を骨折。「そこまで実戦練習もできなくてイメージがつかない部分だったり、感覚が足りない部分があった」。今年は昨年から1階級下げてライトウエルター級を主戦場にしているが、試合の1か月前から始める減量にも苦戦。万全の状態ではない中でリングに上がったが、底力で予選を突破した。 準優勝した全国高校選抜の決勝は、判定の末に2―3で惜敗。「勝ったと思った試合だった」と僅差で全国初タイトルを逃した。雪辱を期す夏の大舞台へ向け南は「今までの戦い方ではダメ。どうしたら判定で評価してもらえるかを考えていきたい」と日本一に向けてさらなる成長を誓った。(島山 知房)
報知新聞社