【解説】あす朝は“この冬一番の寒さ”続出の見込み 年末にかけ寒波が次々に襲来…来週は“クリスマス寒波”で警報級大雪も
西日本で大雪、東京で初雪観測
上空の寒気の影響で昨日から今日にかけて、西日本では山沿いを中心に大雪になった。 24時間降雪量の最大値(午後4時までの集計)は、兵庫県兎和野高原で46センチ、広島県北広島町八幡で32センチ、広島県庄原市高野で25センチ、鳥取県大山で24センチ、岡山県真庭市上長田で18センチ、島根県浜田市弥栄で17センチ、島根県飯南町赤名で17センチ、鳥取県鳥取市で8センチだった。 【画像】年末にかけての気温変化を見る また、東京、横浜、大阪、京都、奈良、高知、長崎、熊本など街中でも初雪を観測した。 東京では12月中旬に初雪が観測されたのは2016年以来8年ぶり。 今年は冬の訪れが早いことを、この点でも証明した。
クリスマス寒波、年末寒波…寒さ続く
寒気、大雪、初雪と冬が一気にやって来たが、この先寒さはどうなるのか? この先の寒気の動向から、年末にむけての気温変化をグラフ化してみた。 先週末に強い寒気が北日本に入り、北海道岩見沢市や青森県酸ヶ湯、山形県肘折などで平年12月の積雪を上回る大雪になった。 さらに、昨日から今日にかけては、前述の通り西日本を中心に大雪となった。 あす20日の朝はこの大雪をもたらした寒気が残るため、各地でこの冬一番の寒さとなりそうだ。 その後、21日(土)に寒さが緩むが、これは一過性で、その後に早くも“クリスマス寒波”がやって来る。 西日本では日曜日から、東日本と北日本でも月曜日には再び寒くなり、日本海側では警報級の大雪となるおそれがある。 クリスマスを過ぎると寒さの底を抜け出すものの、寒さが緩むことはなく、その後に続けて“年末寒波”がやってくる。 ということで、この後も“クリスマス寒波”と“年末寒波”が、立て続けに列島を襲来する。
あす朝は冬日続出、今夜は暖かくして
目先、今夜から明日朝は寒さが厳しくなる。 この冬一番の寒さになる所が多い見込みで、最低気温が0度を下回る「冬日」も続出する。 今夜は暖かくしてお休みいただきたい。
寒さ対策に加え、乾燥対策も
天気も日本海側は大雪、太平洋側は乾燥した晴天が続くため、火の取り扱い、喉や肌の乾き、気温変化などに注意してほしい。 (執筆:フジテレビ気象センター・三井良浩)
三井良浩