佐藤さんが目指す、新しいシュウメイギクとは【趣味の園芸9月号こぼれ話・後編】
白花の矮性種が登場する日も近い!?
編:もう一つ、「白花があるのは高性種のみ」(9月号p56参照)というのが気になっています。ピンクの矮性品種はいろいろあるのに、白はなぜないのでしょうか。 佐:いろいろな理由が考えられますが、一ついえるのは、白花はピンクに比べると株が暴れやすいからかもしれません。ピンクよりも矮性種を選抜していくのに手間がかかるのはたしかだと思います。 編:白花の矮性種が今後登場することはないのでしょうか。
佐:じつは、今育種していて、かなり進んでいます。下の写真は白八重の矮性種です。いつ世に出せるかはまだわかりませんが、従来の品種に比べるとかなりコンパクトにまとまります。こういうシンプルで飽きのこない花がやっぱりいいですよね。 編:可憐ですね!すでにつくっていたとは......。お店で実物に会える日が楽しみです。 〈終わり〉
佐藤尚史(さとう・ひさし) 岐阜県郡上市のナーセリーの2代目。2001年より家業を手伝う形でクリスマスローズとシュウメイギクの生産・育種を開始。自宅の庭には、30年以上咲き続けている白花一重のシュウメイギクがある。 ●ウェブだけで読める「趣味の園芸テキストこぼれ話」より 『趣味の園芸』編集部によるテキストこぼれ話。最新号の特集や記事に関連して、誌面で紹介しきれなかった情報をウェブ限定でお届けしています。