【訃報】「ボニージャックス」鹿嶌武臣さんが90歳で 「ちいさい秋みつけた」など名曲遺し…
童謡「ちいさい秋みつけた」などで知られるコーラスグループ「ボニージャックス」の鹿嶌武臣(かしま・たけおみ)さん(本名同じ)が12日午後6時38分、入院中だったさいたま市内の病院で、脳幹出血のため亡くなった。90歳だった。日本歌手協会が発表した。通夜および告別式は、現時点で未定で、「決まり次第改めてお知らせいたします」としている。 ボニージャックスは、全員が早稲田大学のグリークラブのメンバーで1958年に結成。慶應義塾大学の4人グループ「ダーク・ダックス」とともに男性コーラスグループブームを作った。鹿嶌さんはその初期の結成メンバーのひとりで、「北帰行」(1961年)、「ちいさい秋みつけた」(62年)などのヒット曲をリリース。63年からは「NHK紅白歌合戦」に出場。「一週間」「幸せなら手をたたこう」「手のひらを太陽に」などのヒット曲を披露した。最大のヒット曲となった「ちいさい秋みつけた」では「日本レコード大賞」童謡賞を受賞した。 2021年、メンバーだった西脇久夫さんが亡くなった後も3人でステージをこなし、昨年の「第50回日本歌手協会歌謡祭」にも元気に出演していた。今年7月5日には彩の国さいたま芸術劇場映像ホールで行われた「鹿嶌武臣の世界」にも出演したが、その後入院していたという。 亡くなった当日も、家族が病院に見舞った際は元気で「じゃあまた明日ね」などと会話していたが、家族が病院を後にした後、容体が急変、帰らぬ人となった。
テレビ朝日