秋田市の自動車整備工場に"居座り"のクマ搬出 年の瀬になぜ出没?人里に近付けないための対策とは
ABS秋田放送
秋田市の自動車整備工場に26日から居座っていたクマが捕獲され、正午前に搬出されました。 周辺では、その後、クマの目撃情報は寄せられていませんが、県は引き続きクマを人里へ近づけないための対策を呼びかけています。 クマが居座っていたのは、秋田市の国道13号沿いにある自動車整備工場です。 秋田市などによりますと、26日朝、従業員が、工場の中に入り込んでいくクマを防犯カメラで確認しました。 このため、秋田市は、自動車整備工場の中に、捕獲用のおりと遠隔で確認できるカメラを設置。 26日夜、そのカメラに反応があり、クマが入る様子が映っていたということです。 熊谷奈都子 記者 「工場の中から出てきました。およそ29時間居座ったクマが運び出されました」 クマは麻酔などをかけられ、正午前に搬出されました。 冬の市街地に出没したクマ。 体長は1.2メートルで、重さが77キロのメスの成獣だったということです。 現場から約700メートルの場所にある認定こども園に設置された防犯カメラには、目撃情報のあった26日の午前5時過ぎに、クマとみられる動物が歩く姿が映し出されていました。 秋田市は、27日に捕獲されたクマと同一の個体だと考えています。 県は、「食べ物があればクマは冬眠しない」として、生ごみを外に置かないことや、シャッターや扉を開け放しにしないことなど、クマを人里へ近づけないための対策を呼びかけています。 また「もしクマを目撃した場合は、周りの人に注意を促し、すぐに市町村や警察に連絡してほしい」と話しています。