菊池雄星、8回4安打2失点「ほぼ間違いなく今季最高」のパフォーマンスも黒星
トロントのベテラン左腕が前回に引き続き孤軍奮闘を強いられた。
ブルージェイズの菊池雄星は現地5月10日(日本時間11日)、本拠地ロジャースセンターでのツインズ戦に先発登板すると、8回97球を投げ、4安打2失点、3奪三振無四球と、見事に効率的な快投を披露するも、前回同様、味方打線の援護に乏しく、今季3敗目(2勝)を喫した。
試合は2-3でブルージェイズが敗れ、左腕は黒星が先行する形となったが、防御率は2.64に改善させた。また、菊池にとっては2試合連続でのクオリティ・スタート達成となり、シーズン全体でも5度目の達成となった。
現地紙『トロント・スター』は試合後、電子版に試合のレポート記事を掲載し、その副題を「悪戦苦闘の攻撃陣が、またも左腕キクチによる快投を無駄にした」と伝えた。
記事の中では、「今季、右腕のホセ・ベリオスと並んで、ジェイズでほぼ間違いなく最高の投手であるキクチ」は、「不運の敗者となったが、これは今季のジェイズの先発投手にとって、繰り返されるテーマとなっている」と左腕によるタフな敗戦について伝えた。
また、好投を続けながらも白星に恵まれない菊池について、「これでキクチは、6試合連続で6回以上投げており、その間、3失点以上したのは1度きりだったが、残せた結果は1勝のみとなっている」と伝えている。
同様に『MLB.com』も試合後に「新たな打順も同じ結果:攻撃がまたしてもキクチによる珠玉を無駄にする」と題した記事を掲載し、その冒頭で、「(打順の入れ替えによる)解答はまたも得られず、今回も先発投手による素晴らしい登板が、タフな敗戦に終わった」と試合の概要を伝えた。
そして、この日の左腕については、「ほぼ間違いなく彼による今季最高の先発登板」と評した上で、「彼は攻撃的なツインズ打線に対し、最速98マイル(157.7キロ)に達する速球でチャレンジしつつ、時折マウンド上で感情をあらわにした」と簡単にそのパフォーマンスを振り返った。
J SPORTS 編集部