松山城・城山の土砂災害現場でつづく復旧作業…愛媛大が「土砂崩れは表層崩壊」現地調査の結果まとめる
南海放送
今年4回目の熱中症警戒アラートが発表された愛媛県内。朝から強い日差しが照り付ける中、先週松山城の城山で起きた土砂災害の現場では復旧作業が続いています。 水口気象予報士: 「松山市内は午前中から気温が30℃を超えています。湿気も多く肌にべたっとまとわりつくような不快な暑さです」 高気圧に覆われ雨上がりの晴天となった県内。松山では午前9時過ぎに気温が30℃を超えました。 韓国から: 「きょうはとても暑い。暑過ぎる」 家族: 「ずっと家にいたのでヘトヘトですね。外に出たら(ベビーカーに)扇風機買ってあげないといけないんですけどね」 各地の最高気温は大洲と久万で33.8℃、松山33.5℃など県内13の観測地点で真夏日となりました。この厳しい暑さの中…
和氣アナ: 「土砂災害の現場付近では、きょうも流れ込んだ土砂の撤去作業が行われています。午前は重機中心だったんですが、午後は人の手で泥を掻き出しています」 強い日差しのもと、復旧作業が続けられていました。 作業員: 「頻繁に水分は摂るようにして、ちょっとでもおかしいなと思ったらすぐに声を上げてもらうように。それぐらいしか方法はない。一日も早くライフラインを復旧させないといけない」 松山市によると、けさの時点で道路の土砂はほぼ撤去が完了。現在は、住宅やマンションの敷地内に流れ込んだ泥を中心に取り除いていて、市は作業の完了までには10日程度かかるとみています。
一方、愛媛大学は14日から15日にかけて行った現地調査の結果を速報でまとめました。 市に提出した報告書によると、今回の土砂崩れは山の表面を覆っている土の部分だけが崩れ落ちる表層崩壊で、土砂が倒木とともに流れ落ち住宅などに衝突したほか、少し遅れて泥状になった土砂と木が防護ネットと擁壁を破壊するなど、複数の過程があった可能性を指摘しています。 また亀裂が見つかった松山城の緊急車両用道路の下の地盤に、水が流れ込む経路があることも推察されたとしています。 松山市は今後、国や県などとつくる技術検討委員会に報告書を提出し、原因究明を進めていくことにしています。