打ちまくり、走りまくり!大谷翔平 懸念は一つだけ! 前人未踏の「50-50」達成へ
「構えている段階で、いい未来があまり見えていない感じ」 ライトスタンドに弾丸ライナーで突き刺さる第38号を放った8月18日、大谷翔平(30)は珍しくネガティブだった。 【画像】すごい…!“圧倒的なスタイル”で大谷と並び立つ真美子夫人…! 8月の大谷は、不振にあえいでいる。月間打率.195、出塁率.250はいずれも今季最低だ(数字は8月21日時点、以下同)。 それでも現地を取材する記者は、「ネガティブになる理由がわからない」と笑う。 「19日には、ライトスタンドへ2試合連続となる39号を放り込んだ。打率はたしかに低いのですが、今月の大谷は上旬~中旬だけでホームランを7本放ち、10個の盗塁を決めています。これまでの平均月間本塁打は8本、盗塁は7個ですから、かなりのハイペースであることがわかります。今季の盗塁数は37で、史上6人目となる40ー40(シーズン40本塁打、40盗塁の同時達成)は目前。年間162試合のうち、現時点で試合消化数は130弱ですから、’06年にアルフォンソ・ソリアーノ(48)が記録した147試合の最速記録を大幅に更新する可能性も高いでしょう」 昨年は10勝&40本塁打を達成し、今年は40ー40。これだけで恐ろしい記録だが、スポーツライターの友成那智氏は「40ー40どころか、誰も達成したことのない50ー50も現実的ですよ」と話す。 「残り試合数を考えれば50本塁打達成はギリギリのラインですが、チームを離脱していたムーキー・ベッツ(31)とフレディ・フリーマン(34)が復帰したことを考えると、1試合あたりの打席数は増えるはず。今季の大谷の本塁打生産ペースが約12.4打数に1本であることを考えると、51~53本が期待できます」 たしかに、50本塁打は達成可能かもしれない。しかし、盗塁はどうか。大谷のこれまでの自己最高が’21年シーズンに記録した26盗塁であることからも、50盗塁のハードルはかなり高いように思える。 「むしろ、55盗塁くらいまで伸ばすことができるでしょう。大谷が今シーズン前半の6月までに記録した盗塁数は16でしたが、シーズン後半は7~8月だけで21に増えている。間違いなく、大谷は50―50を意識してペースを上げてきています。打者に専念できるのは今季しかありませんから、前人未到の大記録を達成する最後のチャンスだと考えているのかもしれません」(前出・記者) ただ、例年の大谷は9~10月に成績を落とす傾向にある。今季、投手としての出場はないが、油断は禁物だ。 「そこが唯一の懸念でしょう。アグレッシブな盗塁でケガをするようなことがないようにしてほしい。ポストシーズンを見据えてチームが大谷を休ませることも考えられますが、現在はパドレスやダイヤモンドバックスと競っているので出場は続くはず。ホームランを狙うあまりボール球に手を出したりせず、このままのペースでプレーを続ければ、自(おの)ずと結果はついてきます」(前出・友成氏) 周囲の憂慮を幾度も吹き飛ばしてきたのが、大谷という男。ファンが待ち望む偉業を達成してくれるに違いない。 『FRIDAY』2024年9月6・13日合併号より
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