米運輸省、アメリカン航空に羽田-NY正式配分 デルタ返上枠
米国運輸省(DOT)は、アメリカン航空(AAL/AA)が申請していた羽田空港の発着枠について、正式に割り当てたと現地時間2月16日に発表した。アメリカン航空はニューヨーク(JFK)-羽田線を週7往復(1日1往復)で開設する計画で、DOTは同社に対し、夏ダイヤ期初の3月31日から90日以内の開設を求めている。 DOTが正式に割り当てた発着枠は、デルタ航空(DAL/DL)が保有していたもの。デルタは計画していたポートランド-羽田線の就航を断念し、週7枠(1日1枠。1枠は1往復)の発着枠を返上した。アメリカン航空はDOTに対し、ニューヨーク線を3月31日から運航し、ボーイング777-200ER型機(3クラス273席)を投入すると申請していた。 正式割り当てを受け、アメリカン航空は開設予定日から90日以内に就航する必要がある。発着枠を90日間使用せず路線開設に至らなかった場合は、割り当ては自動的に失効。発着枠はDOTに戻され、再割り当てとなる。 アメリカンはニューヨーク-羽田線を運航する唯一の米系航空会社となる。現在は日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)が1日2往復ずつ運航しており、このうちアメリカンはJALとジョイントベンチャー(JV、共同事業)を展開している。 JVを展開するJALは、長距離国際線の新機材エアバスA350-1000型機を1月24日に羽田-ニューヨーク線に投入。2路線目はダラス・フォートワース線でアメリカンのハブへ乗り入れる。
Yusuke KOHASE