クラーケンとテザーが支援する蘭企業、MiCA準拠のユーロと米ドルのステーブルコイン公表
欧州で機会を狙う
クアントズの決済特化子会社クアントズ・ペイメンツ(Quantoz Payments)のアーノウド・スター・ブスマン(Arnoud Star Busmann)CEOはCoinDeskとのインタビューで、「ここ欧州のステーブルコイン市場には隙間があり、それを機会だと捉えている」とし、「当社の技術と規制準拠により、当社はその隙間を埋めるのに良い立場にあると確信している。特にクラーケンやテザーのような強力なパートナーを得た今はなおさらだ」と述べた。 ブスマン氏は、ステーブルコインは伝統的な銀行インフラが不十分な分野、例えば高取引量・低価値のトランザクション(取引)で影響力を持つ可能性があると指摘。「マネーマーケットファンドへの資金の出し入れが、従来のT+1(取引日に加えて1日)やT+2(取引日に加えて2日)の伝統的な遅延なしに行えることを想像してほしい」と述べた。 クアントズは、トークン化事業も展開している。これは債券などの伝統的な金融商品のデジタル版を作成する、暗号資産業界で注目を集めているトレンドだ。トークン化された資産とステーブルコインを組み合わせることで、1~2日の遅延は発生せずほぼ瞬時に決済できるため、企業や機関が資金をより効率的に管理する方法を提供できるとブスマン氏は説明した。 同氏は、「日常的な支払いからより複雑な金融取引まで、幅広いユースケースをサポートできるエコシステムを構築している」と述べた。 |翻訳・編集:林理南|画像:Flickr|原文:Kraken, Tether-Backed Dutch Firm Rolls Out MiCA-Compliant Euro, U.S. Dollar Stablecoins
CoinDesk Japan 編集部