上沢直之がレイズと契約! ドラフト高卒同期たちの現在地 日本ハムは全員が”10年選手”、がけっぷちのドライチも
ポスティングシステムを用いて日本ハムからMLBへの移籍を目指していた上沢 直之投手(専大松戸出身)がレイズと契約した。マイナー契約ではあるものの、メジャーに昇格すれば年俸が上がるスプリット契約で、スプリングトレーニングにも招待される。まずはスプリングトレーニングでアピールして、開幕までのメジャー昇格を目指すことになる。 【一覧】2011年ドラフト会議で指名された高卒選手 上沢は2011年ドラフト会議で6位指名を受け、専大松戸(千葉)から日本ハムへと入団した。去年で12年目のシーズンを終えたことになるが、同期の高卒選手は誰が現役でプレーしているのだろうか。 上沢と同じ日本ハムから指名を受けた高卒選手は上沢を含め4人。その全員がまだ現役でプレーしている。2位の松本 剛内野手(帝京出身)は、2022年に首位打者に輝き、3位の石川 慎吾外野手(東大阪大柏原出身)は、日本ハムから巨人、ロッテへと渡り歩き、左キラーとして貴重な存在となった。 4位の近藤 健介外野手(横浜高出身)は日本代表の常連となり、ソフトバンクに移籍した昨年は、本塁打と打点の二冠を獲得。日本を代表する打者になった。6位の上沢を含めて、高卒で指名された4人全員が10年選手となり、なおかつ結果を残している。 その他の球団の選手では、横浜(現DeNA)4位の桑原 将志外野手(福知山成美出身)が、センターの定位置をつかみ、2度のゴールデングラブ賞を受賞。通算863安打で今シーズンは1000安打も射程内だ。巨人2位の今村 信貴投手(太成学院大高出身)は先発、中継ぎの両役割で通算173試合に登板。ここまで25勝を挙げている。 ドラフト1位で指名を受けた中日・高橋 周平内野手(東海大甲府出身)は、2020年に打率3割をマークするも以降は苦しみ、昨シーズンは86試合の出場で打率.215と低迷している。 同じく1位指名のソフトバンク・武田 翔太投手(宮崎日大出身)は、ルーキーイヤーに8勝をマークし、2015年から2年連続で2ケタ勝利も達成するなど通算66勝。昨シーズンは主に中継ぎとして29試合に登板し、防御率3.91だった。 ドラフト1位で入団し現役を続けている2人だが、ここ数年は近藤や上沢、松本らの日本ハム勢や、桑原らに遅れを取っているのが実情だ。 MLBに戦いの場を移した上沢を始め、ここ数年苦しんでいる高橋と武田ら2011年ドラフト高卒指名組のさらなる活躍に期待したい。