学法石川好機確実 東日大昌平流れつかめず 春季高校野球福島県大会 準々決勝(5月22日)
▽準々決勝 学法石川5-2東日大昌平 着実に得点した学法石川が東日大昌平に快勝した。学法石川は二回無死から大友、佐藤、渡辺大、小笠原の4連打などで3点を先制。五回は大友、八回は渡辺莉の犠飛で1点を加えた。大栄が2失点完投。東日大昌平は散発6安打とつながりを欠いた。 ■万全の準備、要所締める 学法石川の大栄2失点完投 九回裏2死走者なし、学法石川の大栄利哉は最後の打者を直球で空振り三振に仕留め、力強く拳を握りしめた。2失点完投し「ストライク先行で自分らしい投球ができた」と誇った。 3月の選抜大会直前に左脚をけがし、約1カ月マウンドから離れていた。県南支部予選が始まる1週間ほど前から投球練習を再開した。19日の2回戦で先発し2回を投げたが、準備不足から立ち上がりに苦しんだ。 反省を生かし、この日はより入念に体を動かして試合に臨んだ。140キロを超える直球と切れ味鋭いスライダーを軸に相手打線を翻弄(ほんろう)。冬場に新たに習得したカットボールやスプリットも効果的に投じた。七回まで毎回走者を背負いながら、要所を締めた。味方打線の援護を受け、支部予選を通じて春季大会で初めて9回を投げ切った。
春季県大会は2年連続、準決勝で聖光学院に敗れている。25日の大一番に向け「力のある相手。一回から全力で行くだけ」と大栄。4番も担う大黒柱は、チームを勝利に導く覚悟だ。 ▼東日大昌平・桑名悠馬(先発し5回4失点)甘く入ったところを全て打たれた。捕手と話し合いながら投球を組み立てたが相手に読まれ、狙われてしまった。