大山寺駅(富山)を小さな博物館に 地元住民の「駅ガールズ」、散策できる手書きの地図掲示
富山地方鉄道の大川寺駅(富山市上滝・大山)を拠点に地域のにぎわいを創出しようと、地元住民らでつくる「駅ガールズ」が活動に励んでいる。電車の待ち時間に周囲を歩いてもらえるよう手書きの地図を駅舎に貼り付け、近くの常願寺川の生態系なども紹介。今後もアイデアを広げていく予定で、メンバーは「地域の魅力を伝える小さな博物館のようにしたい」と話す。 取り組みは駅舎に置かれたノートに多数のイラストやコメントが書き込まれるなど熱心なファンがいる大川寺駅と、夏になると水遊びを楽しむ家族連れでにぎわう常願寺川に着目し、地域の活性化につなげようと、県が中山間地域で進める話し合い事業の中で発案された。昨年12月、住民ら5人の女性が中心メンバーとなって「駅ガールズ」を立ち上げ活動を始めた。 駅舎に掲示した地図には、佐々成政が築いた堤防「佐々堤」や常西合口用水を利用した小水力発電所など、歩いて行くことのできるお薦めスポットを写真付きで案内。常願寺川にも足を運んでもらいたいと、見つけることのできる石の種類や生息する生物も紹介した。
今後も天井や床を使った展示などをしていきたい考えで、上滝駅でも活動に取り組む。メンバーの野崎奈津さん(57)は「古い街並みが魅力的なので、立山に行くまでの通過点ではなく立ち寄ってみてほしい」と話し、金山明美さん(68)は「少しでも多くの人にアピールしていきたい」と意気込んだ。