8年間過ごしたソシエダに“涙の別れ”…CBル・ノルマン「クラブに良い足跡を残せた。みんな、愛している」
アトレティコ・マドリードに加入するCBロビン・ル・ノルマンが、8年間過ごしたレアル・ソシエダに別れを告げた。29日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。 【動画】チームメイトらに別れを告げるル・ノルマンが涙 「クラブに良い足跡を残せた」と語ったチュリウルディンの鉄人は、首都マドリードへと出発した。現在27歳のル・ノルマンがレアル・ソシエダに到着したのは2016年夏。生まれ故郷のブルターニュ地方のスタッド・ブレストでプロキャリアを始めた翌年のことだった。加入直後の2シーズンはBチームで過ごすと、2018-19シーズンにトップチームに昇格。場数を踏むことで、荒削りだった才能は洗練されていった。在籍6年でクラブ公式戦通算221試合でプレーし、コパ・デル・レイ優勝の他、チャンピオンズリーグと3度のヨーロッパリーグ出場にも大きく貢献。スペイン代表の常連にもなるなど、欧州トップクラスのCBにまで成長を遂げたのだ。 今夏に3強の“一座”アトレティコ・マドリードからオファーを受けて、新たなチャレンジを決断したル・ノルマン。第2の故郷を離れる同選手は、クラブ公式サイトにて「レアル・ソシエダ、そしてラ・レアルのシャツのためにすべてを捧げてきたこの8年間、僕の道に寄り添ってくれた人々には感謝の思いしかない。僕はそのことをずっと忘れないし、彼らとともにクラブに良い足跡を残せたと思う。みんな、愛している」と胸中を明かした。 また、ル・ノルマンは「すべてを経験したんだ。プロのフットボーラーとして初めてのタイトル獲得。セグンダB(当時の3部相当)でプレーするレベルにさえ達していなかった難しい時期には、スタッフ、チームメイト、ファンがいつも僕を助けてくれた」としつつ、「人間としても成長できた8年間だった。ここで出会った家族全員のことを心の中に抱きしめている。子供が18歳になって夢を叶えようとする時、必ずしもハッピーエンドを迎えるとは限らない。僕は、この物語がこんなにも素晴らしい結末になるなんて思わなかった。チームが競い合い、コパ・デル・レイを優勝した…それを行き着く先まで持っていくよ」と思いを馳せている。 ル・ノルマンは同日、チームメイトやスタッフ、ロベルト・オラべSD(スポーツディレクター)らに別れを告げて、レアル・ソシエダでの物語に幕を下ろした。次なる舞台は、アトレティコ・マドリード。新章は、どのような結末に向けて走り出すのだろうか。
SOCCER KING