わきゃ海の魅力再認識 中高生らダイビングも体験 龍郷町が海洋教育プロジェクト
地域の海洋環境について学ぶ鹿児島県龍郷町の第8回海洋教育プロジェクト「見てみよう!わきゃ海」(同実行委員会主催)が24日、同町の芦徳公民館と手広海岸であった。午前は講座、午後はダイビング体験があり、町内の中高生合わせて8人が参加。身近な海の魅力に理解を深めた。 同プロジェクトは、地元の子どもたちに郷土愛を感じてもらおうと毎年実施。午前は芦徳公民館で、奄美海洋生物研究会会長の興克樹さんが奄美大島近海の生き物について説明し、生命が育まれる島の海の素晴らしさを伝えた。サンゴの白化現象や気候変動による影響などについても解説した。 午後は手広海岸でダイビング体験。龍郷ダイビング組合からインストラクター3人が協力した。参加者は、機器の使い方や呼吸・耳抜きの仕方、水中でコミュニケーションを取るための合図などを教わり、約40分、水中の美しい景色を楽しんだ。 参加した龍南中学校の生徒は「講座ではクジラやイルカについて知識を深められた。ダイビングは初めて。ウミガメを見ることができたので良かった」と笑顔。里井大起実行委員長(48)は「特別な経験として忘れられない思い出になってほしい。いい島だと思ってもらえたら」と語った。
奄美の南海日日新聞