【日本シリーズ2024】連敗DeNAの挽回のカギはブルペン? 「俺が、俺が」精神で「やるじゃんって言わせたい」
【自分たちはやれるんだ】 7年ぶりの日本シリーズで、連敗スタートとなってしまった横浜DeNAベイスターズ。 【写真】激戦の「球団チアリーダーオーディション」に潜入取材 パ・リーグ覇者である福岡ソフトバンクホークスに対し、"打力"という自分たちの持ち味を活かせていない苦しい状況。今季、千葉ロッテマリーンズから移籍し、ソフトバンクをよく知るリリーバーの佐々木千隼は、この現状を次のように語った。 「ホークスは打つべくして打つ人間が打っている。僕たち投手陣は、とにかく連打にならないことを念頭にピッチングしています」 すでに佐々木は2戦ともマウンドに立っているのだが、とくに第2戦は、3回1アウト二、三塁の場面で先発の大貫晋一に代わって火消しを務めている。 シーズン後半からポストシーズンにかけ、フル回転となっているリリーフ陣。救援防御率は夏前までは3点台だったが、8月以降は2点台をキープし、チームの勝利に貢献してきた。 ブルペン陣の踏ん張りがなければ、日本シリーズまでたどり着くことはなかったと言っても過言ではないだろう。佐々木は言う。 「ブルペンの雰囲気はいいですし、山﨑康晃さんを中心に、(みんなが)声を掛けてくれたり、鼓舞する姿勢を見せてくれるんで、自分たちはやれるんだって思えるようになっていますね」
【継承されるワンチームの精神】 現ブルペン陣は、山﨑や佐々木をはじめ、森原康平、伊勢大夢、坂本裕哉、中川颯、堀岡隼人、J.B.ウェンデルケン、そして負傷により離脱してしまったが、徳山壮磨、中川虎大、ローワン・ウィックの活躍も忘れてはならない。 風通しのいいDeNAブルペンと言われて、もう10年ほど時間が経つ。思えば7年前の日本シリーズのブルペン陣は、山﨑、三上朋也、田中健二朗、砂田毅樹、須田幸太、平田真吾、スペンサー・パットン、そしてエドウィン・エスコバーだった。 その後は石田健大や三嶋一輝もブルペンの一員として戦ってきた。こう見ると隔世の感があり、若いブルペンになったと思わずにはいられない。 クライマックスシリーズ(CS)からブルペン入りし、第2戦で2イニングを投げた濵口遥大は、リリーフ陣の変遷に思うことがあるという。普段、濵口は先発だが、過去にも戦況によってはブルペンに入ったこともあり、その様子を長年見てきている。 「まず強く感じるのは、もともと三上さんやヤス(山﨑)さんが築き上げてきた"ワンチーム"の精神は間違いなく継承されているということです。また若いブルペンなので、見方によっては経験がないととらえられがちだけど、逆に僕から見れば、思いっきりいける大胆さや怖いもの知らずで向かっていける強さを感じるんですよ。 この戦う姿勢と、これまで継承してきたものが融合したら、もっといいブルペン陣になると思います。僕自身、一緒になって戦えて、めっちゃ楽しいなって」