「うどん豚」高校生が考案、試食販売…食品ロス減へ製麺所の余りを餌に
香川県立笠田高校(三豊市)の生徒たちが、廃棄されるうどんを餌に豚を育て、29日、ゆめタウン三豊(同)で「うどん豚」として販売した。食品ロスを減らし、SDGs(持続可能な開発目標)に配慮した農業を目指そうと、生徒たちが考案した。 【画像】香川県
豚の飼育などを学んでいる農産科学科の生徒たちが、作る際に余って廃棄されるうどんに着目。地元の製麺所の協力で余り物を提供してもらい、今年初めて、他の餌に混ぜることにした。5月から毎日1、2キロのうどんを混ぜ、体重が110キロになるまで育てて出荷した。適度に脂身のあるさっぱりとした味が特徴という。
この日は売り場にうどん豚のしゃぶしゃぶを用意。3年生4人が客に試食を勧め、同校の取り組みを説明しながら、焼き肉やとんかつ用に加工された豚肉を売り込んでいた。
今後もうどん豚を飼育するといい、同校の森谷真衣教諭は「食べる人を想像することで、品質や飼育管理により責任を感じてもらえれば」と語った。