地球と月、土星が一直線上に 福島市の福島東稜高科学部の生徒4人が土星食撮影に成功
地球と月、土星が一直線上に並び、土星が月に隠れる天文現象「土星食」は8日、国内の広い範囲で観測された。福島県内では、福島東稜高科学部の生徒4人が福島市の同校で写真撮影に成功した。 生徒は校内の「きらり☆東稜天文台」で顧問の池沢尉匡(やすまさ)教諭とともに南の空に狙いを定めた。午後6時26分から10秒おきに撮影を続け、27分に土星が月の奥に隠れた瞬間までカメラに収めた。 部長の菅野華凛さん(18)=3年=は「珍しい現象に立ち会えてうれしい。一生の思い出になった」と話した。 国立天文台によると、国内の広い範囲で夜に土星食が起きるのは2002(平成14)年3月以来、約23年ぶり。