【ロンドン時事】9日の欧州株式市場は軒並み反発した。英FT100種平均株価指数（FTSE100）は前日終値比53．13ポイント（0．65％）高の8243．74で引けた。 　ドイツ株式主要40銘柄指数（DAX）は0．99％高、フランスCAC40種指数は0．52％高、ストックス欧州600種指数は0．66％高だった。 　米欧の中央銀行による追加利下げへの期待が高まる中、前日の下げの反動もあって、買いが優勢となった。これまで出遅れていた自動車関連株が買われたほか、金利動向に敏感な不動産株も物色された。 　ハーグリーブス・ランズダウンのアナリスト、スザンナ・ストリーター氏は「中国人民銀行（中銀）による大規模な景気刺激策への期待が高まったが、さらなる刺激策の詳細が明らかにされないため、その熱気は冷めつつある」とコメントした。 　FTSEの構成銘柄では、包装資材大手モンディが4．03％高、エネルギー小売り大手セントリカが3．31％高、流通大手マークス＆スペンサーが2．96％高と相場をけん引。一方、住宅株は売られ、ビストリー・グループは1．97％安、パーシモンは0．56％安、テイラー・ウィンペイは0．47％安となった。 　DAXでは、収益改善の見通しを示した自動車部品大手コンチネンタルが7．23％高と急伸。セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズが2．61％高、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが2．44％高で続いた。半面、製薬大手バイエルは6．79％安と大きく売られ、防衛大手ラインメタルと香料大手シムライズも0．60％安、0．33％安と小安く引けた。