【ラグビー】最後の花園出場校は長崎南山!北陽台との引き分け抽選で掴む。全51校出揃う。
第103回全国高校大会の長崎県予選決勝が11月23日におこなわれ、長崎南山と長崎北陽台が26-26の引き分けで両校優勝、抽選の結果、長崎南山が3大会ぶり7回目の花園出場を決めた。 試合の立ち上がり、先にゲームの流れを掴んだのは北陽台だった。 先制トライは前半4分。モールで相手の反則を誘い敵陣深くに入ると、FWが肉弾戦を制して最後はNO8久保太進が押し込む。 続く8分には、ルーキーのFL山口貴生のジャッカルを起点にチャンスを作る。敵陣22㍍ライン付近のアタックから、フラットにパスを受けたLO下田秩が抜け出し、FL森下大翔がトライ。14-0とした。 14分には南山SH山下蓮主将の突破を許してトライを許すも、21分には自陣からゲインラインを切り続けてゴール前まで迫り、最後はリモールでそのまま押し込む。 3分後にも準備されたアタックから、FB白丸暖人が華麗なムーブで走り切り、26-12とリードを広げた。 しかし、後半は一転、南山ペースで試合が進む。 3分。SH山下主将がハーフ線付近中央のスクラムから右に持ち出し、相手を引き寄せてからWTB山下悠希にライン際を走らせる。 その5分後には相手のキックミスで得たチャンスを逃さず、最後はラック脇を突いたSH山下主将がスコアラーに。26-26と同点に追いついた。
以降は互いに中盤エリアでの攻防に終始した。北陽台は度重なるラインアウトのマイボール確保に悩まされ、南山はアタックでのミスが続いた。 久しぶりに敵陣22㍍ライン内に侵入したのは南山だ。後半28分ごろのアタックで敵陣深くに入り、アドバンテージを得る。 22㍍ライン右中間でのPKだったが、PGではなくスクラムを選択した。 しかし、その後のアタックはノックオンに終わる。 30分過ぎには南山のキックミスから、北陽台が後半初めて敵陣22㍍ライン内に入った。しかし、こちらもリモールの過程で落球。南山の自陣からの最後のアタックも実らず、まもなくノーサイドの笛が鳴った。そこに敗者はいなかった。 閉会式後に抽選会がおこなわれ、南山の花園出場が決まった。