巨人・若林楽人が先制左前適時打「後ろにつなぐことだけを考えて打席に立ちました」
(セ・リーグ、巨人-中日、12回戦、2日、松本)野性的な身のこなしで7年ぶりに開催された長野・松本市のファンを沸かせた。西武からトレードで加入し、2試合連続でスタメンに名を連ねた巨人・若林が先制の左前適時打を放った。 【写真】「あそこだ!」大型ビジョンに映し出すカメラに向かって笑顔で手を振る坂本と長野 「後ろにつなぐことだけを考えて打席に立ちました。先制できて良かった」 二回1死三塁。中日・小笠原が投じた低めの変化球をすくい上げ、左前にはじき返した。移籍後初先発となった6月30日の広島戦(東京ドーム)に続く2試合連続の打点で、同じ1998年生まれの先発・山崎伊に援護点をプレゼントした。 北海道白老町出身の26歳。自然豊かな町で育った右打者は、オフの日には「自然に触れることだったり、サウナが好きなので…川で寝たりする」と野性味あふれる一面を明かす。若林について30日の試合後に阿部監督が「彼はちょっと動物的なところがある。ポテンシャルは素晴らしいので、どんどんチャンスをあげたい」と50メートル5秒8の俊足と長打力のある打撃を評価。2試合連続で先発に抜擢(ばってき)した指揮官の期待に一振りで応えた。 「スピード感がある野球は自分の持ち味。そこを生かしていきたい」と入団会見で決意を示していた若林。松本の地で存在感を示した。(樋口航)