開催60周年を迎えた『今日の作家展』 2024年は90年代生まれのふたりの作家を紹介
横浜市民ギャラリーが開館した1964年から40年にわたり開催した『今日の作家展』を継承する『新・今日の作家』。今日展から60周年となる今年は、副題を「あなたの中のわたし」とし、スクリプカリウ落合安奈(1992年生まれ)と布施琳太郎(1994 年生まれ)を紹介する。9月14日(土)~10月7日(月)の開催。 【全ての画像】布施琳太郎《骰子美術館計画》ほか『新・今日の作家展2024 あなたの中のわたし』広報用画像(全9枚) 誰もが一度は抱いたことがあるであろう「わたしは何者なのか」という問い。一方で、私たちと他者との境界線はどこにあるのか、互いの影響などを考えるにつけ、自分と他者は分けられないようにも思えてくる。また、他者に触れることが自分に対する新たな気付きを導くこともあるだろう。 スクリプカリウ落合安奈は埼玉県生まれ、日本とルーマニアのふたつの国にルーツを持ち、「土地と人との結びつき」をテーマに写真や映像、インスタレーションなどさまざまなメディアを通じて表現している。2022年11月から約1年間、ルーマニアに滞在した経験をもとに写真を中心として制作した《ひ か り の う つ わ》などを展示する。 布施琳太郎は、東京都生まれ。スマートフォン発売以降の都市における新しい孤独、ふたりであることの回復といったテーマのもと、詩やテクストを起点として、映像作品、ウェブサイト、キュレーション、イベント企画など多彩な活動を通じて考察している。鑑賞者にとっては、メディアの発達によるコミュニケーションの変化をどう捉えているか、紋切り型ではない新世代の感覚に触れることもできるだろう。 ふたりとも 新作も含めて展示を行う。ふたりの作品を通して、自己と他者、社会との関係性などについて考えてみたい。 <開催概要> 「新・今日の作家展2024 あなたの中のわたし』 会期:2024年9月14日(土)~10月7日(月) ※会期中無休 会場: 横浜市民ギャラリー展示室1、B1 時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)