「スーツやご飯、誰が用意?」 衆院選小選挙区で初の女性候補者ゼロの県にため息 日頃のもやもや解消するために思い託したいのに…
誰に1票を託せば
男性候補ばかりの衆院選で女性たちは誰に1票を託せばいいのか―。西さんと竹元さんは仲間と共に新たに「ジェンダーを考える長野県民の会」を設立。女性差別撤廃条約選択議定書の批准、選択的夫婦別姓や同性婚の実現など5項目の賛否を候補に尋ねるアンケートを始めた。 18日まで実施し、結果を公表する予定だ。同会メンバーで医療事務の中里美郷(みさと)さん(34)=下諏訪町=は「日頃もやもやしている女性たちのためにも男性候補の意識を可視化したい」と話している。
選挙権生かす道、探る努力を
市川房枝記念会女性と政治センター常務理事で元東京都調布市議の大河巳渡子(みとこ)さん(南佐久郡小海町出身)の話 女性への人権侵害の是正や差別解消に向け、当事者である女性の代表を国会に送り出すことが必要だ。女性の立候補者がいないことは女性に1票を託す機会を失ったことを意味する。国民主権を形骸化させないためにも、政党に期待して待っているだけでなく、女性自身が自分事として選挙権を生かす道を探る不断の努力が求められるだろう。