ステランティスCEOが訪米、北米事業立て直しへ戦略策定=関係筋
Giulio Piovaccari Gilles Guillaume Nora Eckert [デトロイト 21日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は3日間にわたる米ミシガン州デトロイト訪問を開始した。苦戦する北米事業の立て直しに向けた戦略を策定し、従業員や投資家の懸念払しょくを目指すという。計画に詳しい2人の関係者が明らかにした。 戦略は今週末までに策定される見通し。 タバレス氏は通常、4─6週間ごとに北米部門を訪問しているが、今回は夏休み中に訪問することで、個人的に問題に対処しているという明確なシグナルを送る狙いがあるという。 タバレス氏は北米事業について、高水準の車両在庫、製造上の問題、現地市場への対応における「洗練さ」の欠如を問題に挙げている。 ステランティスの広報担当者はコメントを控えた。 関係者によると、タバレス氏は現地の幹部らと会談するほか、ディーラーや工場を訪問し、在庫削減や生産調整などについて話し合うという。 同社が先月発表した上期決算は主に北米事業の不振により、調整後EBIT(利払い・税引き前利益)が40%減少した。