昨年12月から7度目の噴火 アイスランドで再び火山噴火
グリンダビーク、アイスランド、11月22日 (AP) ― アイスランド南西部にある火山が、800年の沈黙を破り、昨年12月以来7度目の噴火を起こし、溶岩が観光地の温泉施設に迫っている。 レイキャネス半島での噴火は11月20日午後11時14分、ほとんど前触れもなく始まり、長さ約3キロの亀裂が出現した。 地震活動を監視しているアイスランド気象庁によれば、今回の噴火は8月の前回噴火よりもかなり小規模なものと推定されている。 噴火による航空便への脅威はないものの、当局は、800年間眠っていた火山が復活した1年前に大部分が避難したグリンダビーク近郊の町を含め、半島の一部でガスの放出を警告している。 市民保護局の警報を受けて、ブルーラグーンの宿泊客とともに約50世帯が避難した。 21日の午後までに、溶岩はアイスランド最大の観光名所のひとつである地熱温泉の駐車場に広がり、サービスセンターの建物を焼き尽くした。 溶岩は、半島に暖房用の温水を供給するパイプラインに達したが、給湯管は溶岩の流れに耐えられるように作られているという。 北大西洋の火山ホットスポットの上に位置するアイスランドは、平均して4~5年に1回噴火している。 最近で最も破壊的だったのは、2010年のエイヤフィヤトラヨークトル火山の噴火で、大気中に火山灰の雲が噴出し、大西洋を横断する空の便が数カ月にわたって中断された。 (日本語翻訳・編集 アフロ)