「人を批判する行為は全然違う次元の話」「誰が正解で、誰が間違っているということではない」シーズン移行に賛否が分かれるファン・サポーターの反応についてモンテディオ山形の相田社長が回答
「雪の時期に試合をやれというわけでは」
モンテディオ山形はJリーグのシーズン移行に「対応可能という結論」(相田健太郎社長)に達し、クラブの総意として賛成票を投じた。ちなみに、26-27シーズンは26年8月1週頃に開幕し、12月2週頃の試合後から27年2月3週頃のゲームまでをウインターブレーク期間とし、27年5月最終週頃に閉幕となる予定だ。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開! 山形にとって、シーズン移行によるメリットは何か。相田社長はオンライン会見で次のように答えている。 「シーズン開幕期(8月)をホームで迎えられる可能性が非常に高いのはとても良いことだと思っています。リーグ戦が始まる前に地元でキャンプができることも当然考えられますし、もしかするとシーズン最後の試合をホームで迎える可能性もあります。それらの点はとてもポジティブに捉えています」 相田社長は施設面についても「山形県はじめ、多くの皆さんのご協力により、施設を確保できる状況にあります。そこは大きな課題ではありません」とコメント。さらに「施設を作ることが目的になると、正直、あまり意味がないのかなと思っています。イニシャルコスト(初期費用)が出たとしても、ランニングさせる費用だったりとか、そういった部分は自力で作らないといけないですから、(降雪地域への支援として100億円用意しているという)リーグが何かをしてくれるからという考え方は持っていません」と回答している。 シーズン移行については、山形のファン・サポーターの間でも賛否が分かれているという。それについてクラブはどう考えているのか、相田社長は見解を示した。 「呑気な捉え方をされると困りますが、Jリーグができて30年経ってシーズン期が変わることについて、すごく多くの方たちが関心を持って議論してくれました。これはすごく有り難いことと考えています。誰が正解で、誰が間違っているということではなく、どちらかというと、今出されている事実を理解し、対応することが大事です。 私もそうですが、なかなか最後まで全部読まないまま進んでいくこともありますし、一生懸命読んでも伝わりにくい内容だとしたらご理解いただけないところも出てきます。そこはもう丁寧に話をしていくしか方法はないと思っています。 今回の(シーズン移行の)決定を基に人を批判する行為は全然違う次元の話。基本的にここまで辿り着くうえで60チームの代表者が各クラブの意思を持って何か月も話をしてきたうえでのひとつの結論だと思っているので、そこに対して後ろ向きではなくできれば前向きに考えていただきたいです。 変化は、6、7月に試合がなくなって、12月の2週目がプラスされただけです。雪の時期に試合をやれというわけではありません。そういったところが誤解されやすいのかなと考えています」 変更点を正確に把握したうえでの議論。これが今後は重要になりそうだ。 構成●サッカーダイジェストTV編集部
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