トランプ氏の「口止め料」裁判、量刑言い渡しの延期ほぼ確実に
(ブルームバーグ): トランプ前米大統領が不倫口止め料を不正に処理した罪に問われたニューヨーク州の裁判で、11日に予定されていた量刑言い渡しは延期されることがほぼ確実となった。
米連邦最高裁は1日、トランプ氏が2020年大統領選の結果を覆そうとしたとして起訴された事件を巡り、同氏が主張していた免責特権を部分的に認める判断を下した。「口止め料」事件を担当したマンハッタン地区の検察当局は同判断を踏まえ、量刑言い渡しの延期には反対しない意向を示した。
米最高裁、トランプ氏の免責特権を部分的に認める-公判開始に遅れ
トランプ氏は2日、ニューヨーク州裁判での有罪評決を覆すための取り組みの一環として、量刑言い渡しの延期を求めた。一方で検察側はマーチャン判事に宛てた書簡の中で、延期には反対しないとした上で、トランプ氏側の申し立てについては24日までに裁判所に回答する用意があると述べた。これによって事実上、量刑言い渡しが数週間先送りされることになる。
トランプ氏、口止め料裁判で有罪破棄目指す-最高裁の免責判断受け
最高裁の判断は20年大統領選の結果を覆そうとしたとしてトランプ氏が起訴された事件を巡るものだが、トランプ氏の弁護団は、口止め料を巡る事件の証拠や証言の一部も対象になると主張している。
マーチャン判事の報道官に電子メールでコメントを求めたが、現時点で返答は得られていない。
原題:Trump’s July 11 Hush-Money Sentencing Can Be Delayed, DA Says(抜粋)
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Tony Aarons