ライブ形式の麦屋節6年ぶり復活 15日の富山県南砺市・城端むぎや祭で有志、現代風アレンジ満喫を
富山県南砺市城端地域中心部で15日に開かれる城端むぎや祭で、同市の民謡歌手、林道美有紀さんや城端蒔絵(まきえ)16代小原治五右衛門さんら有志でつくる「林道美有紀団」が、街角で臨機応変に唄と踊りを披露する「むぎやライブ」を6年ぶりに復活させる。祭りに出演する団体が減り、開催日が1日に短縮される中、現代風にアレンジした麦屋節で盛り上げる。 時間や場所を固定せず、まちなかでライブを披露する試みは、競演会などの合間も観光客を飽きさせないようにと、2012年から始めた。毎年続けてきたが、18年を最後に新型コロナ禍もあり休止していた。 祭りは、22年から開催日が従来の2日から1日に短縮。出演団体も減り、風情ある街並みで行われていた演舞もなくなった。地元の有志らが新しい形の麦屋節を届け、祭りを盛り上げようと再開することにした。 林道さんや小原さんのほか、ギターの小泉こうのすけさん、三味線の松平純子さん、踊りの山根美幸さん、中川一葉さんら城端地域や高岡在住の10人が出演。国道304号沿いを中心に「麦屋節」や「といちんさ」などを披露する。といちんさでは子どもたち10人も加わり、観客にも加わってもらい輪踊りをする予定。
午後3時半ごろから祭りが終わる同10時ごろまで行う。林道さんは「私たちも楽しみ、観客の皆さんにも一緒に楽しんでもらいたい」と話した。 城端むぎや祭は北日本新聞社共催。