おかえり!静岡県の鳥「サンコウチョウ」 長い尾羽ひらめかせ優雅に舞う
新緑の森を長い尾羽をひらめかせ優雅に舞う小鳥。小枝に止まった様子を双眼鏡でのぞくと愛らしいコバルトブルーのアイリングがひときわ映える。静岡市内に県鳥サンコウチョウが今年も帰ってきた。5月初旬に飛来したとみられる。 【動画/写真】今年もおかえり! 県鳥サンコウチョウ、静岡に飛来 5月中旬から下旬にかけて複数の個体がつがいになり、縄張りを形成した様子で「ツキ、ヒ、ホシ、ホイホイホイ…」という特徴的なさえずりはあまり聞こえてこない。暗い森の中を雌雄のペアが忙しそうに飛び交い、巣材になる樹皮やコケ、クモの糸などを集めていた。 カササギヒタキ科で雄の全長は長い尾羽を含めると約45センチ、雌は約17センチ。県内では渓流が近くにある里山環境で繁殖し、冬季は東南アジアに渡る。「月、日、星」と聞こえるさえずりがサンコウチョウ(三光鳥)の名前の由来となっている。
静岡新聞社