初の県下一斉「シェイクアウト訓練」
地震発生時に身の安全を守る方法を確認する「シェイクアウト訓練」が15日、初めて全県で一斉に行われた。2011年の東日本大震災クラスの超巨大地震を想定。防災行政無線や緊急速報メールが青森県内各地で流され、参加した県民が防災意識を高めた。 訓練は、県の「あおもり防災ウイーク」(5~24日)の取り組みの一環。青森県東方沖を震源とするマグニチュード(M)9.1、震度4~6強の地震を想定した。 宮下宗一郎知事は、太平洋沿岸にある三沢市立第三中学校の生徒21人とともに訓練に参加。午前9時に地震発生の校内放送が流れると、生徒たちは素早く机の下にもぐり込み、机の脚をつかんで1分間、揺れに備えた。 同校は津波の避難訓練も行った。生徒らは、市が一時的な避難場所に指定している内陸部の「道の駅みさわ」までの約3.6キロを歩いて移動。道の駅の広場で近隣町内会の住民ら約70人と合流し、仮設テントの設営や炊き出しに挑戦した。織笠将人さん(3年)は「皆、真面目に訓練に取り組んでいた。素早く逃げることを大事にしたい」と話した。 三沢で一連の訓練を視察した宮下知事は「(参加した各自が)自主的に課題を見つけてほしい。備えを万全に整えてもらいたい」と話した。