【北九州記念】3歳馬ピューロマジックがハイラップで逃げ切り重賞連勝! スプリンターズSを照準に
松山弘平(34歳)=栗東・フリー=騎乗で3番人気のピューロマジックが逃げ切り、葵Sに続いて重賞連勝を飾った。2着に9番人気のヨシノイースター、3着に16番人気モズメイメイが入った。 ◇ スタートで勝負を決めた。3歳馬ピューロマジックが影を踏ませぬ逃げ切り。マーガレットS(2着)以来のコンビとなった松山騎手が笑みを浮かべた。 「スタートを出てくれ、いいレースができました。前半が速いタイムでしたが、しっかりと粘ってくれて、開幕週の馬場も味方にこの馬らしい走りをしてくれました」 発馬を決めてスッとハナを奪うと、同型を歯牙にもかけないダッシュ力を披露。終始、1馬身以上のリードを取りながら前半1000メートル32秒3のハイラップを刻むと、直線は迫る2着ヨシノイースターを振り切った。 気性面のコントロールを課題に挙げ、中間は安田調教師自ら調教にまたがるなど矯正に努めてきた。「前回より雰囲気は良かったですが、装鞍所からはまた同じ感じに。それでもジョッキーは『抱えるところがありました』と言っていて、徐々に改善していければですね」とうなずく。 3歳馬のVは2021年ヨカヨカ以来10回目。葵Sに続く重賞連勝で、初の年長馬との対戦もクリアした。「まだ何も決まっていないですが、馬の様子をみながら、スプリンターズS(9月29日、中山、GⅠ、芝1200メートル)を目指せれば」と指揮官。短距離界の新星へ。そのスピードは誰にも止められない。(山口大輝) ■ピューロマジック 父アジアエクスプレス、母メジェルダ、母の父ディープインパクト。鹿毛の牝3歳。栗東・安田翔伍厩舎所属。北海道新冠町・村田牧場の生産馬。馬主は(株)スリーエイチレーシング。戦績9戦4勝。獲得賞金1億1041万円。重賞は2024年GⅢ葵Sに次いで2勝目。北九州記念は松山弘平騎手、安田翔伍調教師ともに初勝利。馬名は「聖なる、純粋な(西)+可能にすること」。