<ブラックペアン>シーズン2最終回 ラストはどうなる? 伊與田P「原作の読後感を感じてほしい」
◇天城は「日本人離れした感じに」
シーズン2は、原作にはない渡海と天城が“うり二つ”という設定で進み、第8話で生き別れた双子だったことが明らかになった。この設定は原作者の海堂さんからの提案だったといい、それによって、天城のキャラクターも作り上げていった。
伊與田さんは「基本的には原作の持っている天城雪彦をイメージしていますが、原作では渡海との関係はないので、それを二宮さんがどう演じるか。アレンジをしていく中で、髪形や服装、しゃべり方など、みんなで相談しながらやらせていただいた」と語る。
原作でもそうだが、天城は海外生活が長い人物。天城は外見的にも日本人にはないこだわりを感じられるように仕上げていった。
「天城に関しては、いでたちや趣味などをちゃんとした上で、さらに仕事もちゃんとやるという。そこが日本人的ではないというか、カッコよくて。その一つの象徴として着ている服もこだわっていて、髪形も彼の生き方を示すために日本人離れした感じにしています」
天城は、自分に託された新病院の建物のデザインにもこだわりを見せるなど、日本人的な感覚ではない発想をする人物として造形していった。
◇続編は? 「そういう機会があるのは願ってもないこと」
天城のキャラクターに関しては、このように原作とは大分異なる設定にしたが、物語の大筋は「原作の海堂先生にしっかり監修していただいています。大筋は海堂先生からアイデアをいただいて、そのアイデアに沿ってやらさせていただいた」と話す。そのため、物語の中で起こる事象や流れは原作を大筋で踏襲している。
その上で、伊與田さんはラストについて、「私が原作を読んだときの読後感を、ドラマでも感じていただけたらいいなと思っています。私が読んだときの感覚がそのままドラマとして描けているとうれしいなと思って作ってきました。あとは海堂先生からいただいた天城などのオリジナル要素と両方を楽しんでいただけたらいいなと思います」とメッセージを送る。