３回、中野が先制打を放つとベンチで手をたたく岡田監督（撮影・田中太一）

　「阪神１－０巨人」（２２日、甲子園球場） 　虎の命運を握る２連戦の初戦を制しても、阪神・岡田彰布監督が手綱を緩めることはなかった。白い歯をこぼしたのは勝利の瞬間だけ。首位巨人と１差に迫り、逆転連覇へ勢いを加速させる白星にも「明日は明日よ。（巨人は）今日よりもっと必死でくると思うから」と警戒し、表情を引き締めた。 【写真】勝利のタッチを交わす阪神ナイン　みんな最高にいい表情しているね 　唯一の得点機をものにした。三回２死一、三塁から中野が放った右前適時打が決勝点となった。「こっちはほんとワンチャンスやった。あの回だけよ、はっきり言うて」。度重なるピンチを先発の才木が粘り強くしのぎ、盤石の継投で両リーグ最多タイとなる今季２０度目の完封勝利を収めた。 　開幕前から連覇へ最大の障壁となるとにらんでいた巨人との直接対決も１試合を残すのみとなった。「一戦一戦ね、何とか勝ちを拾っていくだけ」。目の前だけを見据えてきた結果、ついに宿敵と肩を並べようとしている。 　◆岡田阪神！最短２５日にＶマジック！！　条件は２３日に阪神が巨人戦に勝利して勝率８毛差とし、同時にＤｅＮＡがヤクルト戦に引き分けか敗戦。そして、セ・リーグ球団が試合のない２４日を挟み、２５日に巨人がＤｅＮＡ戦に敗れると巨人の優勝マジックが消えると共に２位転落。加えて同日に試合のない阪神が首位に立ち優勝マジック５を点灯させることができる。