新宿駅東口・ビックロの跡地にオープンする「ユニクロ新宿本店」。巨大なサイネージに、ユニクロのロゴが回転する。

新宿のビックロ跡地に、ユニクロが帰ってくる。 10月25日、ファーストリテイリングは国内で4店目となるグローバル旗艦店「ユニクロ 新宿本店」を新宿駅東口に開店させる。 【全画像をみる】ビックロ跡地に巨大ユニクロ…佐藤可士和氏が語った「新宿にまだユニクロが必要な理由」 かつてこの場所には、ビックカメラとユニクロのコラボによる店舗「ビックロ ユニクロ 新宿東口店」があった。契約満了に伴い2022年6月19日に閉店してから、約2年ぶりの再出店となる。 新宿エリアにはすでに、新宿西口などに4店舗を展開する。5店舗目となる「新宿本店」は近隣店舗やかつてのビックロとは何が違うのだろうか。

世界初の「本店」。新宿の名店とコラボも

通常店舗との違いは、まず名前だ。「本店」とつく店名は、世界中のユニクロ約2500店の中でも今回の新宿本店が初めてだという。 ファーストリテイリンググループ執行役員の遠藤真廣氏は、新宿「本店」という名前に①世界一売り上げる店舗にしたい、②個性的な店が並ぶ新宿百貨街の中でも中心のような店になりたい、③新宿エリアの5店舗の中での「本店」である、④新宿で暮らしている人や働いている人の一番店になりたい──という四つの思いを込めたと説明し、「世界で一つしかない『本店』にふさわしい店にする」と強調した。 そんな世界に一つの新宿「本店」を見て行こう。 店舗は3フロアで、売り場面積は約4000平方メートルの大型店。1階にメンズ・ウィメンズのトレンド商品。2階にウィメンズ、3階にメンズ・子供服が入る。 新宿本店の注目ポイントの一つは、多様な限定商品だ。 今回、欧米特別コレクションとして、ヨーロッパやアメリカのみで販売していた商品の一部を新宿本店とオンラインで初めて販売する。アウターやニット素材のアイテムを中心に、ウィメンズ9種、メンズ6種、キッズ2種の全17種のラインナップだ。 新宿を代表する企業や店舗とコラボレーションしたTシャツも新宿本店限定で展開する。カンロや新宿末廣亭、新宿中村屋、日清食品など、8つの企業や店舗のデザインが描かれた商品を購入できる。（※一部は新宿フラッグス店でも販売） さらに、「ゴジラ」の映画第1作目の公開から70周年と新店舗のオープンを記念したTシャツも限定販売する。 グローバル旗艦店でもある新宿本店は、商品の見せ方もスケールが大きい。 1階の入口には、販売を強化する商品を大ボリュームで並べる。オープン時は、グローバルでの注力商品であるカシミヤやスフレヤーンなどのニット商品を豊富なカラーバリエーションでそろえている。 他店舗でも展開する花屋や、国内で2店舗目となるコーヒーショップも備える。コーヒーショップでは、東京初上陸となるフラッペや、新宿本店にちなみ、新宿中村屋や新宿追分だんご本舗など、地域の菓子も用意した。隣にはイートインスペースも設け、休憩にも利用できる。 さらに、新宿本店ではユニクロ以外のファーストリテイリンググループのブランドも取り扱う。ファストリ傘下のPLST（プラステ）やコントワー・デ・コトニエ、プリンセス タム・タムがショップインショップの形で並ぶ。 新宿本店は「世界一の売り上げを目指す」（遠藤執行役員）店舗となる。 販売員は延べ約300人、店内にはユニクロ最多となる54台のレジを設置した。営業時間は午前10時から午後10時。閉店時間は新宿エリアの他の4店舗よりも1時間遅い。