ペルー、中国との改定FTAを習主席訪問に合わせ署名へ=外相
Marco Aquino [リマ 8日 ロイター] - ペルーのシアレル外相は8日、中国の習近平国家主席が近く同国を訪れる際に、両国の貿易50%拡大に向けた自由貿易協定(FTA)改定に署名する見通しだと明らかにした。 外相はロイターのインタビューで、習主席の訪問にはペルーのインフラや技術関連プロジェクトへの投資に関心がある企業関係者400人が同行すると説明。 両国は2009年に締結したFTAの改定交渉を進めてきた。改定版は、両国の協力関係向上を目的とした他の30の協定とともに署名される見通し。 シアレル氏は「中国はペルーの主要な貿易相手国であり、専門家によると改定FTAで貿易活動が少なくとも50%増える見通し」と述べた。ペルー貿易省のデータによると、両国間の貿易額は昨年360億ドル近くに達した。 中国はペルーで大規模な鉱業やインフラの事業を手がけている。その一つ、大型港のチャンカイ港は14日にボルアルテ大統領と習主席が首都リマの大統領官邸で「バーチャル」開港式を開くと明らかにした。 ペルーの鉱業プロジェクトは計540億ドル、これから開発するインフラ事業は計1570億ドルに上るという。これらのプロジェクトに「中国が特に関心を持っている」と指摘した。