過労死ライン超えも…鹿児島市立病院の医師 最長で月138時間の時間外労働 休日労働含まず、平均57時間
鹿児島市議会は10日、本会議を開き、立憲社民と市民連合の2議員が代表質問した。市立病院は医師の時間外労働(休日労働含まず)が2023年度、1カ月当たり最長138時間、平均57時間だったと明らかにした。看護師は最長55時間、平均13時間だった。 時間外・休日労働100時間超の医師7人、145時間も…鹿児島市立病院に労基署が過重労働対策求める 残業代未払いにも是正勧告
同病院によると、23年度末時点で医師142人、看護師648人が勤務。同年度は時間外労働(休日労働含む)の上限を、医師は月150時間(年10回まで)または年1150時間、看護師は月80時間(年6回まで)または年720時間とする労使協定があった。一般的な「過労死ライン」は月100時間超、または2~6カ月平均で月80時間超。 同病院は24年5月、職員の時間外労働に対し割増賃金を支払っていないなどとして、鹿児島労働基準監督署から是正勧告や改善指導を受けている。 10日の市議会では子ども医療費助成に関する質問もあった。市は25年度中に、住民税課税世帯の中学3年生まで自己負担ゼロとする方針。制度を見直した場合は年間約9億円(県1000万円、市8億9000万円)の支出増を見込むとした。
南日本新聞 | 鹿児島