【会見全文】大坂なおみ 1年7ヵ月ぶり日本でプレー「特別な感情」「負けられなかった」<女子テニス>
ビリー・ジーン・キング・カップ
女子テニスの国別対抗戦 ビリー・ジーン・キング・カップ by ゲインブリッジ(日本/東京、ハード)ファイナル予選「日本vsカザフスタン」は12日に第2試合のシングルスが行われ、世界ランク193位の大坂なおみが相手エースで同50位のY・プチンセワ(カザフスタン)を6-2, 7-6 (7-5)のストレートで下し、日本が2勝目を挙げ勝利に王手をかけた。また、大坂が日本でプレーするのはこれが約1年7ヵ月ぶりとなった。 【第3試合】日比野 菜緒 vs プチンセワ 1ポイント速報 有明コロシアムで行われる今回のファイナル予選。勝利したチームは今年11月のファイナルへの出場権を獲得できるが、負ければ同じタイミングで開催されるプレーオフに回ることとなる。 試合は12日にシングルス2試合、13日にシングルス2試合とダブルス1試合で決着がつけられる(※ルールにより第2日は、試合数ならびに試合形式が変更となる場合もある)。 第1試合には世界ランク79位の日比野菜緒が登場し同939位のA・ダニリナ(カザフスタン)に6-1, 6-0のストレートで完勝。日本に1勝をもたらした。 続く第2試合では、大坂と相手のエースであるプチンセワが顔を合わせた。第1セット、大坂は6本のサービスエースを決めるなどし相手にブレークを許さず、リターンゲームでは第6ゲームと第8ゲームで2度のブレークを奪い先行する。 第2セットは両者ともに相手にブレークを与えずキープを続けタイブレークに突入する。タイブレークでは2度のミニブレークに成功した大坂がストレートで勝利し、日本に2勝目をもたらした。 2022年9月の東レ パン パシフィック オープンテニス(日本/東京、ハード、WTA500)以来 約1年7ヵ月ぶりに日本でプレーした大坂は、会見で日本でのプレーに対する思いなどを語った。 【大坂なおみ 会見全文】 ●試合を振り返って 「とても嬉しいです。勝利に到達するためのステップをうまくこなすことができました」 「とても緊張していてタフな試合でした。久しぶりの日本でのプレーだったので良いプレーをしたいという気持ちが先走ってしまったところもありましたが、いつものルーティンをこなすよう心掛けました」 「そして杉山監督が冷静にベンチでサポートしてくださり、2人でどうやっていくかを相談しながらプレーをすることができ、良い結果を得られました。サーブの調子が良かったことも大きな助けになりました」 ●日本代表として久しぶりに日本でプレーすることについて 「(久しぶりの日本での試合で)特別な感情で試合に臨みました。会場に入った時に日本の国旗がいろんなところにあって、そういった雰囲気も特別でした。日比野選手の試合の雰囲気も素晴らしかったですし、そういったものを感じながらプレーをすることができました」 ●試合中の杉山監督とのコミュニケーションについて 「杉山監督とのコミュニケーションはとてもクールなものでした。私は自分で考えていくタイプなので、監督はそれを尊重してくれています。数ゲームプレーして、そこで監督と相談しながらゲームプランを考えました」 「今日の相手は調整をしてくるタイプなので、相手のサーブが良くなってきたときにそれに対してどう対応していくかという話を監督とはしました」 ●好調だったサービスについて 「サーブの調子はとてもよかったです。マイアミでのC・ガルシア(フランス)選手との試合でも相手の方が良いサーブをしてきたと思っていたら、実はスタッツは自分の方が良かったということもあったりして、こういったことも自信になっていました。彼女(プチンセワ)が極端にワイドに構えたりすることもあって、彼女の必死さも感じました」 ●普段の個人戦と団体戦との違いについて 「団体戦に関してはあまり経験がありませんが、この大会をとても楽しみにする気持ちがあるのと同時に、みんなをがっかりさせてはいけないという気持ちも凄く強いです。そういう性格なので、負けられなかったです。もし負けた場合は普段の個人戦で負けた時よりも大きなショックを受けるのではないかと自分では考えていて、こういう話をオープニングセレモニーの前に柴原選手とも話していました」 「ただみんながサポートしてくれるので、自分はそのサポートを感じて試合に臨みました」 ●子供の泣き声で試合が一時的に止まった場面について 「娘のシャイのことを思い出していました。お母さんが凄く慌てていたのがこちらからも見えたので、ゆっくり時間をかけてくださいという気持ちでした」 ●杉山監督と普段コーチングを受けているウィムコーチとの違いについて 「杉山監督とウィムコーチは異る部分があります。少し言葉を選んでしまいますね(笑)ウィムコーチはテニス選手として女子ツアーを周っていたわけではないので、杉山監督とは違います。杉山監督から感じるエネルギーもありますし、それぞれにいい所があり、それぞれから得られるものがあると考えています。」 【12日(金)】 第1試合 日比野菜緒 6-1, 6-0 A・ダニリナ 第2試合 大坂なおみ 6-2, 7-6 (7-5) Y・プチンセワ 【13日(土)】 第1試合(13時開始予定) 日比野菜緒 vs Y・プチンセワ 第2試合 第1試合終了後に開始予定 大坂なおみ vs A・ダニリナ 第3試合 第2試合終了後に開始予定 柴原瑛菜/ 青山修子 vs A・ダニリナ/ Z・クランバエワ(カザフスタン) 【日本代表メンバー】 日比野菜緒(単79位) 本玉真唯(単119位) 大坂なおみ(単193位) 柴原瑛菜(複21位) 青山修子(複20位) 監督:杉山愛 【カザフスタン代表メンバー】 Y・プチンセワ(単50位) Z・クランバエワ(単483位、複142位) A・サガンジコワ(カザフスタン)(単804位) A・ダニリナ(複54位) Z・ディアス(カザフスタン)(ランク無し) 監督:ユリー・シュキン
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