乱立するワイヤレス映像転送技術 どんな規格があるの?
Miracast
Wi-Fi Allianceが2012年9月に策定したワイヤレス映像伝送規格。Wi-Fi Directに準拠しており、ルータなどのネットワーク機器を介さず、機器同士を1対1で接続できます。また、対応機器ならメーカーが異なっていても使えるほか、デジタル著作権管理(DRM:Digital Rights Management)で保護されたコンテンツの再生に対応しているのもポイントです。 Intel WiDiのバージョン3.5からMiracst対応機器との接続が可能になりました。スマートデバイス関連では、Android 4.2からMiracastに標準対応。ただしOSが基準を満たしていても、端末側がスクリーンミラーリングに対応していない場合は利用できません、なお、MiracastはWi-Fi Directの技術を用いているため、その機器がWi-Fi経由でインターネットに接続しているような場合は切断されるので注意が必要です。 ◆主な対応機器 ・スマートフォン:パナソニック「ELUGA X P-02E」など ・タブレット:アマゾン「Kindle Fire HDX」など ・テレビアダプター:NETGEAR「Push2TV PTV3000」、パナソニック「EB-L70181」、アイ・オー・データ機器「ミラプレ(WFD-HDMI)」など ・プロジェクター:デル「M900HD」など ・テレビ(アダプター内蔵):シャープ「LC-24MX1」など
WHDI(Wireless Home Digital Interface)
イスラエルのAMIMONが開発した、5GHz帯の電波で1080pの非圧縮映像と音声を伝送できる技術です。現在は同社および、日立/モトローラ/サムスン/シャープ/ソニー/LG電子の各社によってWHDIコンソーシアムが結成されています。最大伝送距離は約30mで、高品位かつ低遅延の映像を広いエリアに出力できるのが特徴です。 ◆主な対応機器 ・テレビアダプター:サンワサプライ「VGA-EXWHD1」など