ビットコインETFの取引高、グレイスケールとブラックロックが上位

何年もの間熱烈に期待されてきたビットコインETFは、ようやく10日にアメリカで承認され、11日に取引が始まった。 ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ジェームス・セイファート（James Seyffart）氏がX（旧Twitter）に投稿したデータによると、数年前からファンドとして存在していたグレイスケール・ビットコイン・トラスト（Grayscale Bitcoin Trust ：GBTC）が最も取引高が高く、23億ドル（約3335億円、1ドル145円換算）だった。 世界最大の資産運用会社ブラックロック（BlackRock）のiシェアーズ・ビットコイン・トラスト（iShares Bitcoin Trust：IBIT）が10億ドルで2位、フィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド（Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund：FBTC）が7億1200万ドルで3位だった。 合計の取引高は46億ドルを超えた。 ブルームバーグのアナリスト、エリック・バルチュナス（Eric Balchunas）氏はXへの投稿で、グレイスケールのGBTCが主導したが、これはおそらく既存の投資家がGBTCを売却したことによるものだと指摘した。GBTCは2013年に導入された世界最大のビットコイン投資ファンドで、10日の規制当局の承認を受けてクローズドエンド型からETFに転換された。新たに発売された10種類のETFについては、取引高は買い手によるものだとバルチュナス氏は説明した。 比較すると、プロシェアーズ（ProShares）の先物ベースのビットコインETFであるBITOは、2021年10月の取引初日に10億ドルの取引高を積み上げた。新たに発売された個別のETFの初日取引高としては、21億ドルが史上最大額だとバルチュナス氏は指摘した。 原資産を直接保有できるビットコインETF（2021年に承認されたBITOのようなビットコイン先物ETFとは異なる）は、規制当局の承認を得るために10年に及ぶ取り組みが行われ、アメリカで熱望されてきた。 ETF取引の熱狂が始まる中、ビットコイン（BTC）は4万9000ドル（約710万5000円）を突破し、この日に2年ぶりの高値を更新したが、その後売られて4万6000ドルまで下落した。 ｜翻訳・編集：林理南｜画像：Dallas Reedy/Unsplash｜原文：Grayscale, BlackRock Top Bitcoin ETF Volume Ranking as Products Debut