ロッテ・小島 12球団一番乗りの完封勝利 吉井監督「左のエースになってほしい」
「ロッテ1-0オリックス」(5日、ZOZOマリンスタジアム) “ロッテの顔”に笑顔が咲いた。小島和哉投手(26)が今季12球団一番乗りの完封勝利。9回107球を投げきると、トレードマークの青いグラブを何度もたたきながら表情を緩めた。 「1-0で勝てたのがめちゃくちゃうれしいです。1人ずつ、1人の打者をねじ伏せるつもりで投げました」 完璧だった。初回から直球で攻め、先頭から2者連続三振。中川には右中間二塁打を許したが、その後は二塁すら踏ませなかった。1-0の七回には、2死一塁から頓宮をフォークで空振り三振。気迫の投球を披露し、雄たけびを上げた。 そして九回。93球を投じていたが疲れは見せない。2死一塁から相手は宗。「京セラでホームランを打たれたのがよぎった」と話すが、だからこそ「こだわって初球は絶対真っすぐでいこうと思った」。最後は遊飛で締めくくり「良い球を投げられたのは成長したかな」とはにかんだ。 完封星のウラには「引っ張っても長打を打てて、逆方向にも長打を打てるネフタリ先生」からの指導があった。「対打者に関することを(聞いた)」と多くは語らなかったが、練習中に右翼を走っていたソトから得たヒントを完封星につなげた。 期待し続けてきた吉井監督は「これから良い時も悪い時を繰り返すと思うけど、こういうのを続けながら左のエースになってほしい」とさらなる成長を願った。最高の形で挙げた今季初勝利。進撃はここから始まる。