パリ五輪でグループ2位の座をかけて南スーダンと激突するセルビア「最高の対戦相手だ」
「僕らは自分たちの感情とリズムをコントロールできなかった。チャンピオンを倒すためには、自分たちの期待以上のプレーをしないといけないんだ」 そう語ったのは、セルビア代表のフィリップ・ペトルセフ。チームは7月29日(現地時間28日、日付は以下同)に行われたパリオリンピックのグループC予選ラウンド初戦、アメリカ代表戦を84-110で落とした。大会4連覇中の王者を相手に、セルビアは後半で突き放されてしまった。 ところが、8月1日のプエルトリコ代表戦では相手に一度もリードを許さず、41点差(107-66)の完勝で1勝1敗とした。「でも今夜は最初からアグレッシブにプレーを始めることができた。全体的に今夜の自分たちには満足している。まだ勝利が必要だけどね」とペトルセフ。 この試合、セルビアではそのペトルセフがチーム最多の15得点に9リバウンド、ニコラ・ヨキッチが14得点15リバウンド9アシスト2スティール、ボグダン・ボグダノビッチが13得点、バシリイェ・ミチッチが13得点7アシスト、アレクサ・アブラモビッチが12得点4アシスト、ニコラ・ミルティノフが11得点9リバウンド、ニコラ・ヨビッチが10得点を残して快勝。 パリ五輪の予選ラウンドは、各チームが2試合を終えた時点でグループAのカナダ代表、グループBのドイツ代表とフランス代表、グループCのアメリカがいずれも2勝0敗で決勝トーナメント進出を決めている。 グループCでは1勝1敗で並び、得失点差+15のセルビア、-6の南スーダン代表が、グループ2位通過をかけて8月4日に激突する。昨年のFIBAワールドカップで銀メダルに輝いたセルビアは、ファーストラウンド最終戦で南スーダンを115-83で下しているものの、ボグダノビッチに慢心はない。 「最高の対戦相手だ。あのチームはトーナメントをいい形でスタートさせた。ものすごい自信を持ってプレーしていた。タフな試合になるだろうね。僕らは今夜と同じエナジーでコートに立つことが必要になってくる」 もし敗れたとしても、3つのグループで3位に終わったチームのうち最も戦績がいい2チームが一発勝負の決勝トーナメントへ駒を進めることができるものの、セルビアが南スーダンも倒してグループCの2位で準々決勝を迎えることを狙っているのは間違いない。
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