「忍びの家 House of Ninjas」主演 兼 原案 賀来賢人インタビュー 世界中がワクワクすることをしないと、もったいない
経験を経て得たのはシンプルな気持ち
ーーインタビューで、見どころを聞かれると思いますが、今作ではプロデューサーの目線と主演の目線で観てほしいポイントに違いはありますか? ひとつの作品を立ち上げから編集まで付き合って思ったのは、いろんな視点があるということです。このインタビューもそうですけど、いろんな人から初めての意見を聞くことによって、いろんな楽しみ方があっていいと思えるんです。 以前は、ここを観てほしいというものがあったんですけど、いまは「ただ面白かった」って言ってくれればいい。1話から8話までを全部観て、その人の娯楽の一部になってさえいれば"どう受け取られても別にいいや"という結論に至りました。 また観たいって言ってくれる人もいたり、このキャラクターが好きだったって人に話してくれたり、忍者っていうものに興味を持ったり、日本に興味を持ったりというきっかけになれば、僕たちがこのドラマを作った意味はあるのかな。今回の経験を経てそういうシンプルな気持ちになりました。 ーー最近、賀来さんだけじゃなく、俳優がプロデュースする映像作品が増えてきたと思います。こういう流れ、動きについてどう受け止められていますか? 単純に"もっとやればいいのにな"って思いますね。やっちゃいけないことじゃないし。やりたい人もいるだろうけど、難しい状況だとは思うんですけどね。ただ、プロデューサーじゃなく、俳優がアイデアを出すことで、日本から出てくる作品のレンジは間違いなく広がると思うんです。 ーー先ほど次は製作側に徹してみたいという話も出ました。次回はどんな作品を企画したいですか? 内緒です(笑)。
取材・⽂ / 小倉靖史