8年ぶり復活のフジテレビ『すぽると!』番組MCに「千鳥」の仰天起用に制作現場がシラケムードの理由
フジテレビが春の改編で’01年から’16年まで放送された『すぽると!』を3月31日から毎週土曜日、日曜日の夜に復活させる。最近の視聴率低迷を一気に挽回すべく、8年ぶりの番組復活にスポーツ界からは歓迎の声が聞こえていたが、番組メーンキャスター(MC)がお笑いコンビの「千鳥」と発表されると歓迎ムードがトーンダウン。まだ記念すべき復活の第1回を迎えてもいないのに、フジテレビの現場関係者から「いったい、ウチ(フジテレビ)の上(上層部)は何を考えているのか…」とボヤキが聞こえ始めている。 【画像】すごい…!松本人志「ミニスカ美女との乱痴気飲み会」写真…! 「千鳥さんをキャスティングしたのは編成局です。現場では、またか…という声と共に“シラケムード“が蔓延中です。千鳥さんが所属する吉本さんとは、会社としての関係もある、と聞いています」 編成局は、民放各局において番組編成に強い権限を持つセクションで、フジテレビサンケイグループのトップを長く務めた日枝久代表(86)も42歳の若さで編成局長に抜擢されている。ある役職以上の社員には「千鳥起用の意向」の情報は回っていて、水面下でキャスティングは進められていた。結果として、「現場がこうしたい」と考えていても、結果的に編成局の意向の方が優先されて、その考えは汲み取ってもらえないことがあるという。今回、MC起用が決まった千鳥の所属先、吉本興業の主要株主のひとつに「フジ・メディア・ホールディングス」があり、フジテレビはその傘下。両者の関係性がキャスティングを後押ししていると言っても過言ではない。 フジテレビにとっては満を持しての『すぽると!』復活になるはずだった。’01年にスタートした『すぽると!』は、前身の『プロ野球ニュース』を拡大する形で、欧州サッカーを他局に先駆けて特集するなど、平日深夜に放送される地上波唯一のスポーツ情報番組としてフジの看板番組になった。’16年に終了が決まった際には「他に打ち切る番組があるはずだ!」と、惜しむ声はスポーツ界の現場からも多くあった。 ’82年から年間視聴率三冠王を12年間も独占してきたフジテレビだが、昨年11月第2週のゴールデンタイムの視聴率ではテレビ東京にも抜かれ「民放最下位」に転落するなど景気のいい話は聞こえてこない。そんな状況下で4月の改編で反転攻勢をかけるべく、その柱の一つに据えたのが『すぽると!』の復活なのだ。 「野球もサッカーも生の試合を放送しようとしても、放映権の高騰やネット配信の台頭でハードルが高くなりました。ただ、『すぽると!』が終了後、他局さんでウチにかわる形でスポーツに特化したニュース番組が生まれたか、といえば、ほとんどなかったと言っていいと思います。ですから局内で“復活する”と聞いた時に、現場は確かに盛り上がりました」(前出のフジテレビ関係者) ところが冷や水が“身内“から降りかかってきた。それがお笑いコンビ「千鳥」の司会起用である。大悟(43)は元高校球児(岡山・笠岡商)とはいえ甲子園出場歴はなし、ノブ(44)は「サッカーファン」を自称するのみだ。この2人の起用を決めたのは前述の通り、同局の編成局だという。