米財務省、日本を為替「監視リスト」に追加-操作国認定は皆無
また、4月と5月に日本政府・日本銀行が行った為替市場への直接介入でさえ、「明白な円高を招くという点で影響は限定的だった」と分析。むしろ「円安進行に関する外国勢の観測に歯止めをかけただけだ」とした。両月に日本の通貨当局が行った介入は時期の関係で今回の為替報告書の対象から外れた。
一方、米財務省は中国に対しては、為替政策の運営方法に関する透明性向上をあらためて求め、対米貿易黒字について警告。中国の経常収支統計の「異常さ」も指摘した。
「中国は為替介入を公表しておらず、為替政策の主な柱についておおむね透明性に欠ける。このため中国は主要国の中で例外的存在であり、米財務省の緊密な監視が必要だ」と表明した。
為替報告書は、競争上有利になるため人為的に為替相場を押し下げていると見受けられる貿易相手国・地域に圧力をかけるのが狙い。だがドル高を背景に、ここ数年の各国・地域の介入は自国通貨を下支えするという逆の方向にある。
原題:US Adds Japan to FX Watchlist Amid Global Strain of Firm Dollar(抜粋)
--取材協力:Christopher Condon、梅川崇.
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Viktoria Dendrinou, Ramsey Al-Rikabi