「今日はツルツル」学校の田んぼリンクでスイスイ やっとスケート授業本番
長野県下伊那郡売木村売木小学校の児童が、校舎近くに住民らが作った田んぼリンクでスケートの授業に取り組んでいる。県内最南端の学校リンクだが、31日朝も厳しい冷え込みの中、3、4年生の4人が頬を赤らめながら元気よく滑った。 【写真】タンチョウの氷彫を造る職人
気温が高く、リンク完成は1月下旬
昨年11月下旬から住民が田んぼで代かきをし、職員らが放水をして整備した。気温が高く、リンクが仕上がったのは平年よりも1週間以上遅い1月下旬だった。 同校によると、この日朝の気温は氷点下5度ほど。児童らは「今日はツルツル」と言いながらジャンプしたり、後ろ向きでスイスイと滑ったり。4年の森山さくらさん(10)は「45分の授業が15分に感じる」と満足げに話した。 体育教員の坪木美桜(みお)さん(27)は毎夕1時間ほど放水を続けてきた。「冬になると『まだスケートやらないの?』と聞かれる。笑顔で滑る子どもたちを見るのが大好き」と見守っていた。