ホークスの鍵握る柳田、6度の日本一経験 小久保監督「打てないから外す選手じゃない」
プロ野球の日本シリーズは26日、横浜スタジアムで開幕し、圧倒的な打力でパ・リーグを制したソフトバンクと、セ・リーグ3位からクライマックスシリーズ（CS）をしぶとく勝ち上がったDeNAが顔を合わせる。両チームの日本シリーズでの対戦は、ソフトバンクが4勝2敗で制した2017年以来2度目。 【写真】「プレーオフの呪縛」は昔話 柳田、守護神復帰で描く日本一奪還計画 ソフトバンクは大黒柱、柳田の完全復活が日本一奪回の鍵を握る。右太もも裏の負傷でシーズンの大半を棒に振り、CSファイナルステージでは3戦1安打。日本シリーズ進出の立役者にはなれなかったが、その存在感はチームにとって唯一無二だ。 1軍復帰がリーグ優勝決定後となり、CSが久々の真剣勝負の場だった柳田は「（緊張感が）全然違う。その中で野球できるのを幸せに感じた」とかみしめていた。結果的に打棒は振るわなかったが、山川も「ギーさん（柳田）という人が、立っているだけで華がある」とありがたがった。 日本シリーズは新人だった2011年こそ出場はなかったが、17年からの4連覇を含めて6度の日本一を主力として経験。球団は18年から日本シリーズ12連勝中という驚きの勝負強さを誇るが、その中心に柳田は居続けてきた。さらに横浜スタジアムでは通算打率3割8分9厘、5本塁打と好相性なことも頼もしい。 小久保監督も「打てないから外す選手じゃない」と全幅の信頼を寄せる。DH制がないセ球場では、右足首負傷から復帰したばかりの近藤が万全の状態で守備に就けるかどうかは不透明でもあり、柳田の打順にも注目が集まる。（大石豊佳）
